The House of The Rising Sun / 朝日の当たる家 ザ・アニマルズ など

The House of The Rising Sun  / The Animals

朝日の当たる家  ザ・アニマルズ


 

懐かしい感じのするサウンドで(古い曲なので当然か)
ボーカルとギタリストとベーシストが
縦に3人並んで歌いだす・・・

 

なにやら真剣な歌い出しで・・
歌詞の意味を知らない頃は、西部劇でかかってそうなイメージの曲だなぁって。
全員同じ衣装で揃えて、3人はセットの中を歩き出す・・。
歌詞の意味を言い聞かせるように。

衣装が揃いすぎてて5人兄弟みたいになってて、
マイナーキーで「聞いてくれ、俺の話を」みたいな雰囲気で歌い上げ、
最後におじぎ。

かっこいいんです、すきなんです。
でもなんか笑ってしまうような面白さを感じるんです。
3人並んでついていくのとか。



歌詞の和訳を初めてよみました。

 There is a house in New Orleans
They call the 'Rising Sun'
And it's been the ruin of many a young poor boy
And, God, I know I'm one
ニュー・オーリンズにある建物を
周りはこう呼んでいる
「朝日のあたる家」ってな
その場所で 若いだけで金のない
そんなヤツが何人も 身を持ち崩していったけど
残念ながら俺だって その一人なんだよな


My mother was a tailor
Sewed my new blue jeans
My father was a gamblin' man
Down in New Orleans
Now the only thing he ever needs
Is a suitcase and a trunk
And the only time he's satisfied
Is when he's on a drunk

俺のママはお針子で
新しいジーンズを
俺のために作ってくれた
だけど親父はギャンブル好きで
ニュー・オーリンズが庭だった
今の親父に必要なのは
スーツケースとトランクひとつ
幸せだって思える時は
酔っ払ってる時だけだ

Oh, Mother tell your children
Not to do what I have done
Spend your lives in sin and misery
In the House of the Rising Sun
With one foot on the platform
And the other foot on the train
I know he's back to New Orleans
To wear that ball and chain
あんたにも ガキがいるんなら
そいつらにこう教えてやれよ
俺の真似はするなって
惨めで他人に自慢できない
そんな人生送っちゃダメだ
あの「陽のあたる家」で過ごして
片足をプラットフォームに残したままで
もう片方の足だけで
電車に乗ろうとするなんて
あいつはニュー・オーリンズ
戻って結局足枷を 嵌められちゃったんだよな


Well there is a house in New Orleans
They call the 'Rising Sun'
And its been the ruin of many a young poor boy
And God, I know I'm one
ニュー・オーリンズにある建物を
周りはこう呼んでいた
「朝日のあたる家」
その場所で 若いだけで金のない
そんなヤツが何人も 身を持ち崩していったけど
残念ながら俺だって その一人なんだよな

出典:http://oyogetaiyakukun.blogspot.com/2015/10/the-house-of-rising-sun-animals.html

 

なんとも、やるせない、
悲しい男の歌だったんだな、と思いました。

ブルースっぽいです。

 

でも、この曲、一般的には売春宿(もしくは女性刑務所)で
女性が自分のことを嘆いている歌なんだそう。
歌詞の内容も、元は現在進行形だったけど
一般的に放送できるように、アニマルズではその内容を変更してるのだとか?
元はアメリカの民謡曲

現在残ってる最古の録音がこれらしいです。
クラレンス・アシュレイ (Clarence "Tom" Ashley) らが1933年に録音したもの

 

元はメジャーキーだったことにびっくり。
嘆きの悲しい曲なのに、メジャーで明るく歌ってたんですね!!!

さすがブルース・・。
辛いことも生きるために、できるだけ明るく振る舞う。

美しい精神。

より嘆きの感じを出そうとして、途中でマイナーキーのものが主流になったんだろうか?
当事者じゃない場合は、そっちが求められたのかなぁ。

 

こちらはボブディランバージョン。ニコニコ動画ですが

 

うーん、悲しすぎる。

 

こちらはフリジッド・ピンク(Frijid Pink)バージョン

すみません、彼らのこと全然しらなかったけど、

めっちゃかっこいいですね・・・

サイケロックな感じがたまらないです。。。

曲としてはこのアレンジかなりすきかも。。

 

 

浅川マキ バージョン

浅川マキ!って感じです。それがどんな感じかってまだ言葉では書けないけど・・

この映像はなんなんだろう・・?
オフィシャルじゃないよね?

 

私は元のメジャーキーの方が好きかな。どっちがいいってものではないと思うけど・・

嘆くだけじゃなく、やさぐれるのでなく、必死で前を向いて生きようとしている印象があるのが好きです。

 

浅川マキ、好きでかっこいいと思うんですが、ちょっと怖いんです。

なんか見透かされそうで・・。

 

ちあきなおみも歌ってるんだけど、怖い!もう元曲とぜんぜんちがうっ!

身近にこういう雰囲気の人がいたら私は多分逃げちゃうと思う。

ちあきなおみ 朝日のあたる家 Naomi Chiaki - House of The Rising Sun [Live] 1989 - YouTube

 急に肩だしたり、眉めっちゃひそめたり・・

なんか嘆いてるっていうか、なんかもうどや!って感じ

ごめんなさい!ってなっちゃう。

好きな人はごめんなさい。

 

 

ニーナシモン バージョン

こ、これは素敵・・。かっこいい・・。

なんかもう全然別物な感じするけど、かっこいい。

ブルースだけど、ジャズっぽい感じもする?

(すみません、ジャズの定義がわかってないだけかも。)

 

 

ベンチャーズ バージョン

 

これは歌なし。

ベンチャーズサウンド

これもちょっと笑ってしまう感じ。

うわーベンチャーズ

どうやってもベンチャーズ

まごうことなきベンチャーズ

そんな感じで。

最後フェードアウトしてくのもなんか。

 

曲の歌詞とか意味知っちゃうと、考えが変わっちゃいますねぇ・・。

音だけとして捉えられてないからどちらがいいとは言えない気がするけど、

でもクラレンス・アシュレイの音源が知れたのはよかった。

嘆きを表現しすぎるのって、逆に嘘臭いなぁって思ってしまって。

「あたしこんなに嘆いているのよ」ってなんか自分に酔ってるように思えてしまう。

それよりもやっぱり、クラレンス・アシュレイはそれでも明るく生きようって、だれに恥じるでもなく歌い上げる感じがするから、好きかな〜。

全然違ってたらごめんなさい。

 

最後に、アニマルズ バージョンをもう一回見て締めようと思います。

うん、やっぱ歌ってる後ろで

ギターとベース引いてる二人が最高です。

表情と動きがたまらないです。

 

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カバーしてる人多すぎ!それだけ名曲だからだけど・・

調べるの楽しいけど疲れる・・

全部は書ききれてないです。

他の人はだれのバージョンが好きなんでしょうね。ちょっと気になります。